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議論:深いトップの位置について

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20120810 打撃の考え方の続き
【ご意見】
ここは議論があると思います。「深いトップ=強い打球」は当然ですが、正確性についてです。
落合前監督の「超野球学」についてはご存じの内容ですので、元巨人・篠塚の「6歳からの広角打法」からの抜粋です。
「しっかりと後ろまで引けたトップの位置が決まれば、力強い打球を飛ばせると同時に、変化球の対応もしやすくなるため、バットにボー
ルを当てやすくなります。」
長距離打者でない篠塚も落合と同じトップを推奨しています。しかも「広角打法」を題名に入れた著書です。しかし、「深いトップ=正確
性の低下」は、感覚的に誰もが納得できます。
この二人と直接話せれば良いのですが、無理ですのでロク流の解釈です。文章でうまく伝わるか不安ですが書きます。
まず、対象を小中学生、及びスイングの基本構造を理解していない選手とします。これらの選手が浅いトップだった場合、多いケースは
同時に始動が遅いことがあります。
多くのトップの浅い選手は、「浅いトップでは打てない」と感覚的に反応し、「ステップの動きに合わせて、浅いトップからトップを深く
入れ直してスイングする」動きになります。
結果、ステップするまでの短い時間の中で、グリップが浅い位置からある程度深い位置まで入り、ミートするために再び前に出てきます。
グリップの動きとしては大きくなりスイングの時間が長くなります。こうなると、ボールを見極める時間が短くなって正確性は落ち、始動の
遅さから差し込まれ、中途半端なトップでは力強い打球にもならない、となります。
この動きを、私は「トップを入れ直している」と表現しています。

これを解消するには、まずは、始動を早くします。そして、トップを深く入れます。深く入れる位置は、体の柔軟性を考慮して苦しくない程度
であり、かつ、トップを入れ直す必要がない位置までとします。
こうすることによって、「打つと判断」してからバットに当てるまでの時間を短縮します。
<浅いトップ>
「打つと判断」→「トップを入れ直す」→「ミートする」
<深いトップ>
「トップを入れる」→「打つと判断」→「ミートする」
つまり、深いトップとは、打つと判断したら無駄な動きが発生しないでミートポイントまでバットを動かせる、と解釈しています。
うまく伝わるでしょうか?

逆に言うと、トップが浅くても、「入れ直す」動きがなければ、「その選手の深いトップ」といっても良いと思います。

ロク流解釈です。二人の真意は分かりません。
いかがでしょうか?

【回答】
面白いです。
「トップを入れ直す」は良い表現ですね。トップを入れ直す打者は私の見解だとグリップでタイミングを取っているのだと思います。
そのため、トップを入れ直す動きを取る=準備が遅れるとなってしまい、その後の動作が慌しくなり、結果として打撃の精度が落ちてしまう。
いわゆる悪癖で緩急の対応に弱い打者と考えています。
そして、トップでの停止がないため、速球への対応も悪く差し込まれてしまうと考えています。

ただ、 「多くのトップの浅い選手は、「浅いトップでは打てない」と感覚的に反応し、「ステップの動きに合わせて、浅いトップからトップを深く
入れ直してスイングする」動きになります。」この部分は考えたことがありませんでした。
私の中では下半身でタイミングを取れていないのかなと理解していました。

以下の部分は私も同じ考えです。
「逆に言うと、トップが浅くても、「入れ直す」動きがなければ、「その選手の深いトップ」といっても良いと思います。」
これで認識が合いました。

私が浅い位置と定義していたのは、伊藤隼太選手のようにトップに入ったときにグリップエンドが捕手側の足から少し出る程度のことです。

逆に落合選手は捕手側の足から上に直線を引いた時に左肘辺りが来るぐらいトップを深く位置にしています。
これが私の頭にあったトップの深い位置でした。

私流に言えば、浅い位置(ロクさん流に言えば入れなおす動きのないトップの位置)でもトップが決まっていればOKと考えています。

但し、落合前監督の場合、以前解説をしていた時に聞いたのですが、殆どのプロ野球選手に対して「トップの位置が浅すぎる」と指摘していました。
つまり、もっと深く引けと言うことです。

この指導は選手を選ぶのではないかと考えています。
特にアマチュアの選手ではものにできる選手は殆どいないと推測しています。

理想は深く引いたトップの位置で精度ある打撃をすることであり(本塁打、打率を残せる)、それを体現したのが落合前監督であることは
間違いありませんが、落合前監督のような位置までトップを引くのはできないかなと思っています。

ちなみに田尾は「トップは深く引くのではなく、置いてくる感覚」と言っていたと記憶しています。
これは、恐らく落合前監督ほどは深い位置まで引かないということでしょう。

そう考えると、ロクさんがおっしゃった「入れ直すことのないトップの位置」が万人が出来る正しいトップの位置だと私も思います。

ぐちゃぐちゃな文章ですが伝わりますか?

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