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議論:左打者が左投手を苦手とする原因

トップページ > 左打者が左投手を苦手とする原因

20120805
【ご意見】
対象ページ:左打者 左投手を打てない

私の考えでは「左投手を苦手にしている左打者は本当のインコース打ちをマスターしていない」です。
右投手が多く、また、最初に覚える変化球がカーブなので、打者が一番多く経験するボールの軌道は、「右打者は、まっすぐ(内角直球)と、
逃げていく軌道(外角直球&外角カーブ)」で「左打者は、まっすぐ(外角直球)と、向かってくる軌道(内角直球&内角カーブ)」です。
つまり、左打者は逃げていく軌道のボールを打つ機会が少ないのです。そこで、左打者は、体を背中側(一塁側)に倒しながら打つ習慣が
つきます。こうすることで、楽にバットを振り抜くことができます。

しかし、この打ち方だと「逃げていく軌道」にはバットが届かず、対応できません。となると、体を倒さずに踏込みながら打つしかない
のですが、この状態で内角を打つには、肘をたたんで体の回転で打つことになります。そうです、左打者特有の体を倒しながら打つ手法が
封じられているのです。右打者は、逃げる軌道を追いかけながら、内角を打つことが前提条件ですので、体を倒す習慣がありません。
この右打者の打法は、向かってくる軌道に対しても有効なので、右打者は左投手を苦手にしません。
左打者が逃げる軌道を追いかけるために踏込むことができないのは、「肘をたたんで体の回転で打つこと」ができないことが原因による、
内角に対する恐怖心があるためです。
この考えには、例外があります。それは、左打者と左投手の実力が均衡している場合です。プロ選手なるような左打者は、「本当の
内角打ち」ができなくても、「プロまでいけない選手」の球なら対応してしまいます。
ただし、左投手のこの安全地帯ですが、逃げるカーブと内角を投げ込める技術が前提になります。また、これにシュートがあれば、
左投手の安全地帯は広がっていきます。
私の考えは、「一塁に走る習性」よりも、「向かってくる軌道を前提として打撃」の方が、苦手とする主要因です。右打者の意見ですが、いかがでしょうか?

【回答】
納得です。足りないパーツを埋めてもらった感覚です。
まず、私が左打者が左投手を苦手とする原因として「1塁に走る習慣」を挙げたのは打者としての経験ではなく私の投手経験によるものです。
試合や試合形式のバッティングでは大きく泳がすことが出来るのに対して、変化球組み合わせありのフリーバッティングなど(打つだけで1塁
に走らない場合)では大きく泳がせることもありましたが、空振りは取れても泳ぎ方が小さくなる、もしくは当てることが出来るケースがあり、
スイングの違いを感じたからです。
特に走り打ちする打者はこの違いが顕著でした。

この違いは何だろう?と考えた結果が、「1塁に走る習性」だったのです。
1塁に走らなければいけない状況では泳ぎやすくなるが結論です。
そして、1塁に走らない状況でも泳ぐのは右打者が右投手の外に逃げる変化球に泳ぐのと同様と解釈していました。

ただ、少し釈然としない部分があったのですが、頂いたご意見で埋まった感覚です。
大変勉強になりました。
ありがとうございます。頂いたご意見を加筆するようにします。

それと、ご意見に記載いただいた「力の均衡」に関連する話と「踏み込む必要性」を感じた私の経験談を少し書かせて頂きます。

高校生の時、選抜に出場する某高校に大会前に調整を兼ねて練習試合を申し込まれ、対戦しました。
相手の3番打者は左打者で当時プロも注目する打者でした。ちなみに今年も都市対抗で主軸として、活躍していました。

当時の私は左打者に対してのスライダーはかなり自信を持っていたのですが、その選手は開くことなく、逆に踏み込んで外角のスライダーをしっかり
と捉えて足元を抜かれるセンター前ヒットを打たれたのです。

「マジかよ。。」と思ったのと同時に「こう打てばいいのか」と気付いた瞬間でした。それから、私は左投手を相手にしたときも打席で
しっかりと踏み込むことを心がけて左投手を苦にすることがなくなりました。
(但し、好投手と呼ばれる部類の左投手相手のスライダーは泳ぐことも)

その選手のレベルの高さを感じたのと打撃向上のヒントをつかんだ瞬間でした。

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