トップページ >バッティングフォーム > 打つ スイング編PART3アッパースイングのメリット、デメリット
メジャーリーガーのスラッガーには特に多いスイングです。また、日本人のプロ野球選手もややアッパー気味に
振る選手は多くいます。
では、そのメリットとデメリットを見てみましょう。
アッパースイングのメリット
アッパースイングには以下のようなメリットがあります。
メリット@ ボールをしたから拾い上げるので打球が飛びやすい
アッパースイングはイメージとして下から拾い上げるような動きになるので、打球は上がりやすくなります。
また、ボールの半分より下にバットが入りやすいため、強烈なバックスピンがかかり、空気抵抗に対して上へ上へ
と回転していくため、打球が伸びていきます。
図:アッパースイングのバット軌道とボールの軌道
図:バックスピンと空気抵抗
そのため、長打になりやすいので長距離打者に良く採用されるのです。
メリットA 低めのボールに対応しやすい
低めのボールに対してアッパースイングは下から捉えるイメージで振るので、低めのボールに対して対応しや
すくなります。
実際、プロ野球選手の低めのボールの打ち方はややアッパー気味に振っているように見受けられます。
アッパースイングは実際にはボールの軌道に最も近いスイング軌道になるので、このスイングを完璧にマスター
できれば、かなりの打者になれると思います。
アッパースイングのデメリット
メリットだけ読むとアッパースイングは最高の打ち方と思えてきますが、デメリットもあります。
アッパースイングのデメリット@ バットの軌道が遠回りになる
アッパースイングであってもトップの位置のページで説明したとおり、トップの位置はストライクゾーンの上限
よりも高い位置に置きます。
その位置からアッパースイングの軌道(下から上のイメージ)をとるため、自然とバットの軌道は他のスイングと
比べて遠回りになります。
そのため、ボールを見極める時間は他のスイングと比べて、やや短くなります。
このデメリットを打ち消すため、アッパースイングで成功している打者の殆どはスイングスピードが非常に速く、殆ど
スウェー(投手方向に動く)することなく、軸足に重心を残してスイングします。
こうすることで、バットの軌道が遠回りになったとしても、差し込まれることなく打つことが出来るようになります。
このデメリットを打ち消す技術はパワーのない選手には実現が難しいと言われています。
そのため、日本人には少なく、メジャーリーガーには多く見られるスイングとなっています。
デメリットA 高めの球をさばきにくい
一流の打者に対しては当てはまりませんが、アッパースイングをする打者の殆どは下から上に振るスイング軌道のため、
高めのボールへの対応は難しくなります。
高めのボールに対して空振り、もしくはポップフライになりやすくなります。
アッパースイングの打者は高めで勝負しろと言われているぐらいです。バッテリーとしては勇気がいりますけどね。
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